ホームページから反響を出す方法の序論 全3話の最終話です。
1話目の記事はこちら>>「魔法の杖はある?ない?住宅会社のホームページ戦略」
2話目の記事はこちら>>「あなたが依頼しているのは、大工さんでは無いですか?」
ホームページから反響を出すには、まずはアクセス解析をし、依頼するのはWebデザイナーさんではなく、「反響」を出すことが専門の人(ディレクターだったり、コンサルタントだったり)に依頼しましょう、という話でした。
それでは最後に、「アクセス解析もしているし、うちに来ている担当者はWebディレクターさん、それでも反響が上がらない」というケース。
これも時々聞くパターンなのですが、もしかすると、そのホームページ制作会社さんは、住宅業界のことをあまりご存じ無いのかも知れません。
弊社では、これまでたくさんの工務店様・ビルダー様のホームページを作り、また同様にたくさんの他業種の会社様のホームページも作って来ました。
そして、つくづく思うのは、「住宅業界」の特殊性・特異性です。
以前、住宅業界にいた頃は、住宅業界の特異性とは「一生で一度の買い物」「一生で最も高価な買い物」という程度の認識でいました。
もちろん、それは確かにそうなのですが、Web業界に移り、異業種のホームページを作りつつ、様々な工務店様・ビルダー様のホームページを制作していると、もっとたくさんの特異性に気づきます。
(弊社が、敢えて「住宅業界専門」だけに特化していない理由はここにあります。異業種から学ぶことは実はとても多いのです。)
一口に住宅会社と言っても、
◆注文住宅がメインの会社、分譲住宅がメインの会社、どちらも半々の会社
◆高価格帯の会社、ローコストの会社、中間価格帯の会社
◆不動産に強い会社、不動産情報は出さない会社
◆素材重視の会社、デザイン重視の会社、価格重視の会社、コンセプト・機能性重視の会社
◆数人規模の会社、数十名規模の会社、数百名規模の会社
◆狭小エリア展開の会社、広域展開の会社
などなど、会社様ごとによって、「売り」も違えば、「ターゲット」も「運営方針」も異なります。
通常、飲食店でも美容院でも病院でも、扱っているジャンルが同じであれば、ホームページに書かれている内容はだいたい似るものなので、安価な「○○業種向け ホームページパッケージ」を提供している制作会社もありますが、こと住宅業界に於いては、各社スタイルが本当にバラバラなので、この手法で成果の出るホームページを作るのは難しいように思います。
もちろん、弊社で制作したホームページでも、結果的には似たようなコンテンツが並ぶことはあります。
でも、各社ゼロベースからきちんと売りを見極めて、他社と差別化すべきポイントを整理した上で、サイトの構成を考えるようにしています。
そのため、たとえば「施工事例」というコンテンツ名は同じでも、1社ごとに他のコンテンツとの優先度や、ページ自体の見せ方は変わっています。
そして更に、住宅会社のホームページで反響獲得を難しくさせるのが、「顧客の心理的なハードルの高さ」や「購買(検索)動機の多様性」「顧客の知識の少なさ」「購買フローの複雑さ」「潜在顧客の少なさ」などを理解した、住宅業界特有のマーケティング手法です。
これが理解出来ていないと、「資料請求」ボタンと「電話番号」だけをホームページに設置して、結果「反響が来ない」と嘆くことになってしまいます。
つまり、これらを総合的且つ専門的にプロデュース出来る会社・担当者でないと、反響の上がる住宅会社のホームページは難しいと思います。
虫歯になって内科に行ったところで、痛み止めの薬ぐらいはくれるかも知れませんが、虫歯は治りませんよね。
餅は餅屋、虫歯は歯医者、住宅会社のホームページは住宅会社に強い制作会社、なのです。
「そんな会社、少ないんじゃないの?」
確かにそうかも知れませんね。
でも、安心してください。
このブログで、ホームページの日々の運用やリニューアル計画が進めやすくなるような、役に立つ情報をどんどん発信していきます。
このブログに書かれていることを実践したら成果が出た、と言って頂ければ幸いです。
これからも、時々このブログを覗きに来て下さい。
皆様のビジネスがうまく行きますように。
15.12.08